投稿日時 2013-03-17 07:45:43 投稿者 律/rittu このユーザのマイページへ お気に入りユーザ登録 |
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「――葛西(かさい)、美奈(みな)さん?」 低い声が、その名を呼んだことに、言いようのなかった胸の痛みが無視できないほどに大きくなる。 「は、はいっ! 私です!」 声を上ずらせ、それでも期待と興奮に目を輝かせた彼女は、静流の目から見ても充分にかわいらしかった。 いやだ。ここにいたくない。 静流は武道から自分の手首を取り返そうとしたが、さっきより強い力でぐっ、と握りしめられ、顔を歪めた。 彼女が彼を好きな理由<亀裂>より |
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